b0028845_2227141.jpg"キャリアウーマン"という文字が雑誌を賑わし、そんな颯爽とした姿に憧れた時があった。その時の憧れの象徴は、通勤のときにハンドバックではなく、A4サイズの鞄を持つこと。そして、中には"仕事"が入っていることだった。
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社会人になって4年目くらいに、そんな鞄--メンズタイプの黒いもの--を初めて買った。"仕事"はまだほとんど入ってなく、夜間で勉強していた道具くらいだったが、嬉々として通勤に持ち歩いていた。
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今日使った鞄を持ち上げた。とっても重い。『なんで、こんなに重いの?!』と、それだけで余計にくたびれてしまう。
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OA化の時代になり、厚いファイルがCDやフロッピーディスクなどに変わったりしたが、なぜか鞄はますます重くなっていく。
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鞄に詰まっていたはずの、透明で圧縮されたふわふわした想いはどこに行っちゃったんだろ。この季節、バスの中でもせっせと編み針を動かしていた--あの毛糸だまは?
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# by cafevoyage | 2004-12-14 22:43 | Comments(2)

b0028845_23533044.jpg自分の最期が近づいた写真屋の主人公と、駐車違反を取り締まる交通課の女の子とのストーリーです。
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映画館へも3回ぐらい見に行きました。大きな盛り上がりがあるのでもなく、ただひたすら淡々と、静かに、やさしく映画は進んでいくんです。
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なんと書いたらいいんでしょうか。前に、この映画のことを"せつない"と書いたかと思いますが、胸がキュンとなるような"せつなさ"ではないんですよね。
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よろしかったら、一度観ていただけたら--うれしいです。
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# by cafevoyage | 2004-12-12 23:56 | 映画** | Comments(2)

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仕事帰りに、街の中心にあるクリスマスイルミネーションを見に行く。土曜日で12月なのに寒くないせいか、夜も遅いのに、家族連れなど去年よりも人が多い。

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イルミネーションやガラス、それが水面に反射して映るのを見るのが好きだ。

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引越しをして間もない、荷物があまり置かれていない友人の部屋。白い壁にガラスのツリーの影が美しかった。豪華な色とりどりの明かりよりも、今日は、このツリーをいつまでもみていたい。
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今、『ガラスで何かを作ってあげようか?』と言ってもらえたら---迷わず"クリスマスツリー""インク壷"をお願いするだろうな。
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# by cafevoyage | 2004-12-12 01:05 | すきなもの** | Comments(1)

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右側を見る。車の通過を待つ。道を渡りかけた,"その時"だった。"ひやっ"とも感じなかった。
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世界の子どもたちを写した写真集が、Robert Capaとの出会いだ。ふつふつ、うつうつ・・とした気分で本屋に入った時に出会った1冊。
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写真集を手にした時から、17年ぐらい経つ。今日、福岡アジア美術館でキャパの没後50年写真展「知られざるロバート・キャパの世界」を、卒業を前にした学生の最後の授業として見て来た。
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会場のキャパのモノクロの写真を見ながら、カメラが捉える、捉えた?瞬間に強く引き付けられる。キャパが生きていたら、デジタルカメラも使って楽しんだかもしれないが、その場で簡単に消したりできない、フィルムに瞬間が焼き付けられることを愛しんだんじゃないだろうか。
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"ああ、あの一瞬が分かれ目なんだ"--夢の中のような、ふわっとした今朝の出来事。見てきたキャパの写真を思い返し、今、こうやってキーを叩けることにほっとする。
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# by cafevoyage | 2004-12-10 00:54 | Comments(2)

b0028845_22414967.jpg“ il mare ” と書くのでしょうか?
イタリア語の“海”と名付けられた、海辺に建てられた家。そして、その家の入り口に立つ年代物のポストに届けられた手紙から映画のストーリーが展開します。

韓国の映画を見るようになったのは、何年か前の日曜日の午後のこと。『接続(コンタクト)』という作品を、たまたまチャンネルを変えていて見たことでした。そして、その映画に主演していたハン・ソッキュがきっかけです。

韓国映画の好きなところは、映画に出てくる“部屋”や“場面”の雰囲気です。私の中では(前にブログでも書いた)小磯良平の描く絵の空気や匂いを感じるんですよ。

~ポスト~手紙~海~建築~描く~『イルマーレ』には、私が好きなものが集まっていました。でも、私がお薦めしたい作品は、 『八月のクリスマス』 ですね。“せつない”という言葉を感じる映画です。
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# by cafevoyage | 2004-12-06 23:22 | 映画** | Comments(1)

b0028845_18482831.jpg昨夜のNHKで、チェコのモルダウ河の流れに沿った様子がLive放送され、“カレル橋”も映されました。橋の名前のおかげで、カレル・チャペック--私が読んだのは『園芸家の12ケ月』--を思い出しました。

番組はオペラ歌手の歌による、チェコの作曲家ドヴォルザークの最後の交響曲から『家路』で締められましたが、今日たまたま聴いたCDの中にこの曲が入っていて、小学生の校内放送を思い出し、そして遊んだ帰り道の家々からただよう、温かい夕飯のにおいが懐かしくなりました。

通勤途中にあるお惣菜屋さんは、朝早くから湯気が立ち込めて、思わずバスを降りて「これくださーいと言いたくなります。寒さを迎えようとするこれからの季節。美味しいにおいと白い湯気は、どこの国の人にも“やさしさ”でくるんでくれるものですよね。
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# by cafevoyage | 2004-12-05 19:29 | 音** | Comments(1)

b0028845_162288.jpg11月の土曜・日曜はほとんど仕事だった。こんなスケジュールが年に3回ほど。“季節労働”と自分で呼び、しばし緊張をする期間だ。

その一つを、また、どうにか終えることができた。数年前から“また”と言えたことに、ありがたいことだと思うようになった。

一つのシーズンが終わった時のささやかな自分への労いは、好きなお店で丁寧に淹れられたコーヒーを飲むこと。今回は、キリマンジャロにした。グレイッシュな藍で描かれたジノリのカップで出されるので。

職場で、アラビアという陶器メーカーが作ったコーヒーカップを使っている。それを私と同じように、いたく気に入ってくれた女性がいた。その彼女が、今日結婚をする。夫となる人とともに使ってもらえたらと2客目をプレゼントした。

“よい週末を”--この言葉が、雨のせいか今日はしっとりと心地よく響く。好きなTV番組の今日のタイトルも“weekend”。このタイミングがちょっとうれしい。

Bon weekend!! ・・・et Bon mariage!!
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# by cafevoyage | 2004-12-04 13:09 | 言葉** | Comments(0)

b0028845_3413453.jpg子どもの頃に挿絵入りで読んだ『グリム童話』の中に、魔法使いによって醜い“かえる”の姿に変えられた王子様と、その"かえる"に出会ったお姫様のお話がありました。

ストーリの最後のこと。"かえる"の姿から元の姿に戻った王子様が、お姫様と連れ立って馬車に乗り国に帰る道で、何かがはじける音が聞こえるんです。王子様が御者をしていた召使に、どうしたのかと尋ねるシーンがあります。すると

王子様が"かえる"の姿に変えられ、あまりの悲しみに胸がはりさけそうで、自分の胸に鉄の鋼をまいていたのです。今、王子様が、かわいいお姫様とお城へ帰られることができる喜びで、その私の胸にまいた鋼が嬉しさのあまりはじけとんだのでございます・・・

喜びに溢れた人は、その嬉しさを人にも味わって欲しいと思い、また、人を受け入れる余裕も生まれます。でも、その反対にいる人は、王子様の召使と同じように"鋼(はがね)"をまいているのかもしれません。

心が張り裂けない“鋼”も時に必要ですが、あまり、きちきちに巻きすぎないでいてください。大きな喜びじゃなくても、ささやかな喜びでも緩められる、調節可能な“鋼(はがね)”であって欲しいと思います。

12月より新しい世界へ飛び込んだ人たちへ ・・・ &友人へ ・・・
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# by cafevoyage | 2004-12-02 04:29 | 人** | Comments(1)

b0028845_5132239.jpg今の職場に変わり2度目のこの季節、楽器店だったか輸入雑貨のお店だったかは忘れましたが、『アドヴェントカレンダー』なるものに出会いました。クリスマスの朝を迎えるその日まで、1日ずつ、その日の数字のところをめくっていくカレンダーです。

"子どもっぽいかな?"とは思いましたが、教室に飾ってみました。すると、数名の好奇心のかたまりにより、1,2日のうちに、すべての窓をめくられてしまいました。

あの頃から、この季節になると"今年はどんなのにしようか"と選ぶのが楽しみです。このごろの学生は、おとなしくなったのか、それとも私の気持ちを察してか?!、1日分ずつめくるようになりました。これも一つの時代の背景--というのは大げさでしょうか?

今年の『アドヴェントカレンダー』を飾る。そして、飾ろうとする気持ち。
自分が自分を忘れたくない、一つのチェックポイントかも。

どうぞ、健やかにこの月(month)をすごせますように・・・

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# by cafevoyage | 2004-12-01 05:43 | 季節のしたく** | Comments(2)

b0028845_2358749.jpg12月の・・ちょうどクリスマス前の頃、函館へ行きました。3泊4日の気ままなひとり旅です。3日目は市内電車を乗り降りし、函館市内をあちこちと歩き回りました。函館の冬の夕暮れは、私の住む町より早く、あっという間に闇に包まれます。

近代文学館の辺りだったか、坂の下には建物と建物の間から海が見えていたようです。

その時、黒い帽子をかぶり、和装のマントのようなものを羽織った(マントの下は着物のようでした)男性が道を右の方向へ歩いていきました。
その光景に"あっ"と思わず立ち止まっていしまいました。

まるで、宮沢賢治の童話に出てくるような映像です。シャッターを慌てて押しましたが、フレームの中に収まらなかったんじゃなかったかな。

夢の中で見ていたような、夕方と夜の間の--そんな夕間暮れの忘れられないひとコマです。
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# by cafevoyage | 2004-11-30 00:24 | 旅** | Comments(0)