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これまで書いた自分の作品の中で、いちばん好きです。
これが書けたので、小説家になってよかったと思いました。
--よしもとばなな--

上は、文庫の帯に書かれた作家の言葉。
本屋さんで平積みにされた文庫のタイトルを見たときに、ちょっと"ぐっと"きそうな、これはバスの中では読めないかもしれないといった感じがした。

彼女の本を初めて読んだのが20年ぐらい前。
東京からの帰りの夜の飛行機でも読んでいた記憶がある。
何を読んでいたのか・・ただ、ひたすらにせつなくて、悲しい夜の機中だった。
今回読んだ『デッドエンド・・』は、その20年前の自分が感じていたものを思い出させてくれて、
そして、どこかに未練がましく、こびり付いたものを剥ぎ取ってくれたように思う。

今日の写真のノートは、15年ぐらい前から、本を読んだ後に手元に残しておきたい言葉を書き写していたもの。
黒のペンで、一切自分のその時の感想は交えずにそのまま書き写すのみ。
毎日に、追われていたのか、ここしばらくは、そのノートへ書き写すこともままならなかった。

でも、今、スーツケース一つだけに自分の荷物を詰め込むのであれば、そのノートを持っていく。
そのノートに、『デッドエンドの思い出』の文も、きっと書き加えると思う。

よしもとばなな『デッドエンドの思い出』---大晦日に読み終えて、よかった。
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by cafevoyage | 2012-12-31 23:12 | Comments(0)