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・・・冷えた手をあたためた小さな手袋。人と人との不思議な縁にみちびかれ、次第によみがえる記憶--。ほっこりと、ふわりと言葉にくるまれる魔法のような物語。

文庫本カバーの裏表紙にかかれた、↑の言葉に魅かれて読み始めた一冊です。
そして、
--どうにもほっとできない気持ちの中にいる人が、ふと読んで、何のメッセージを受け取るでもなく、ただちょっとだけ苦しみのペースをおとすことができたらいいな、とおもいます。
(~作者・あとがき~)

もしも自分がほんとうに弱っていて、でもそれが病気や事故など命にかかわることではなくって、そんなことでこんなに弱っている自分も情けない・・・・という気持ちのときにこんな小説をだれかが書いてくれたらいいな、と再読して人ごとのように思った。そいう小説だと思う。弱っているときにじんわりとしみてくる気がする。
(~作者・文庫版あとがき~)


この作者自身の言葉に、「うん、うん。」と自分の感覚が重なる思いがしました。

よしもとばなな---という作家は、妙に読みたくなる“時”が来る作家です。
何かこう、もやもやして定まらないものをどこかに出してしまいたい時などに---

もし、今そんな感覚を感じている人がいたら、読んで欲しいな・・と思います。

   **『ハゴロモ』よしもとばなな--新潮文庫

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一ヶ月半程、ブログも更新しておらず、ご無沙汰していました。
環境が変わり、家に居る時間もかなり減ってきて、部屋で以前のようにコーヒーを飲みながら・・なんて時間もなくなっていました。“何かに感じる”--ことから離れていっているようで、毎日がただ繰り返されているような感じで、「まずいなぁ」と思っていたところでもありました。弱っているという自覚症状に気が付かない振りをしていたのかもしれません。
そんな中で、本だけは毎日読んでいて、いいタイミングで出会ったのが、↑の『ハゴロモ』だったようです。
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by cafevoyage | 2008-09-14 22:53 | 本** | Comments(0)