カテゴリ:本**( 43 )

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・・・冷えた手をあたためた小さな手袋。人と人との不思議な縁にみちびかれ、次第によみがえる記憶--。ほっこりと、ふわりと言葉にくるまれる魔法のような物語。

文庫本カバーの裏表紙にかかれた、↑の言葉に魅かれて読み始めた一冊です。
そして、
--どうにもほっとできない気持ちの中にいる人が、ふと読んで、何のメッセージを受け取るでもなく、ただちょっとだけ苦しみのペースをおとすことができたらいいな、とおもいます。
(~作者・あとがき~)

もしも自分がほんとうに弱っていて、でもそれが病気や事故など命にかかわることではなくって、そんなことでこんなに弱っている自分も情けない・・・・という気持ちのときにこんな小説をだれかが書いてくれたらいいな、と再読して人ごとのように思った。そいう小説だと思う。弱っているときにじんわりとしみてくる気がする。
(~作者・文庫版あとがき~)


この作者自身の言葉に、「うん、うん。」と自分の感覚が重なる思いがしました。

よしもとばなな---という作家は、妙に読みたくなる“時”が来る作家です。
何かこう、もやもやして定まらないものをどこかに出してしまいたい時などに---

もし、今そんな感覚を感じている人がいたら、読んで欲しいな・・と思います。

   **『ハゴロモ』よしもとばなな--新潮文庫

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一ヶ月半程、ブログも更新しておらず、ご無沙汰していました。
環境が変わり、家に居る時間もかなり減ってきて、部屋で以前のようにコーヒーを飲みながら・・なんて時間もなくなっていました。“何かに感じる”--ことから離れていっているようで、毎日がただ繰り返されているような感じで、「まずいなぁ」と思っていたところでもありました。弱っているという自覚症状に気が付かない振りをしていたのかもしれません。
そんな中で、本だけは毎日読んでいて、いいタイミングで出会ったのが、↑の『ハゴロモ』だったようです。
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by cafevoyage | 2008-09-14 22:53 | 本** | Comments(0)

b0028845_21155040.jpg講談社文庫 瀬尾まいこ著
『幸福な食卓』

19歳の女の子が高校の頃に読み、クラスの中の子に広まった---
と教えてくれた一冊です。

梅雨に入る季節で、肌もなんとはなく、部屋の空気もちょっとじめじしていて、水分は多いようだけれど、人の気持ちの中は、乾いている。
そして、どうしようもなく 不安でいたたまれないときに そばに 誰もいない。ネコもいない。犬もいない。---というときに

いろいろ考えてもわからないときは、
感じたままに・・・・
無理して奮い立たせなくても、やさしく 自分に そっと注ぎ込むような気持ちでめくりたくなる一冊でした。
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by cafevoyage | 2008-06-01 21:16 | 本** | Comments(0)

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何回も何回も、本がぼろぼろになるまで読んだことはありますか?
---先週、この『ルリュールおじさん』の絵本の作家“いせひでこ”さんのサイン会へ行ってきました。そのときに、自分にもそんなになるまで読んだ本があったことを思い出しました。

私のその一冊は、ディズニーの『シンデレラ』です。
ぼろぼろになってガムテープで補強しながら、それでも捨てたくなくて、小学校の図書館へ寄付をしたんです。

b0028845_033648.jpg『ルリュールおじさん』の絵本の舞台はパリ。そこに工房を持つ、〈ルリュール(本の再生をする仕事)〉の職人のおじいさんと大切な本を直してもらいたくて訪ねてきた女の子のお話です。

↑の写真は、←の絵本のカバーを外した表紙の部分です。作家のいせさんが描いたもので、リリュールの職人のおじいさんの手です。この本の感じたことを描きたいところですが、手にとってページをめくっていただきたいので 何も書かないことにします?!---。
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by cafevoyage | 2008-05-31 21:36 | 本** | Comments(0)

なかなか、愉快な本を友人に紹介をしてもらいました。
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森 絵都・文 荒井良二・絵 理論社・刊 

「あ」 「い」 ・・・ 「わ」まで五十音順に それぞれの文字で始まる3行の短い文?で綴られています。かわいいところで  「ご」  ごがつに こいする こいのぼり ---とか、
今の時世にぴったりの少々シニカルな言葉も。

b0028845_857195.jpg←ちょっとロマンチックなところで・・・

子どもの本のコーナーで見つけましたが、少々お疲れ気味の方--
この春から新しい環境に入った人で ちょっとしんどいなぁ、となっている方--
肌の水分量と比例して、笑いのエキスが欠けつつある方
----いかがでしょうか?





さいごは---
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----いかがです?
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by cafevoyage | 2008-05-30 08:51 | 本** | Comments(0)

b0028845_5345348.jpg今日のブログの写真を入れながら自分で気づいたこと。は、私はパリが好きというよりも、パリでふらっと立ち寄れるカフェがあって、そこで自分が好きな濃い目のコーヒーが飲めることが好きなんだということ。初めてパリへ行き一緒のツアーで仲良くなった人とカフェに入った時に、「こうやって、パリまで来て、カフェに入りボーっとしている・・・・これがいいのよね」---
"パリまで来て何でそんなことするのよ"----という人の方が多いかも。
次にパリへ行くことがあったらやってみたいのが、セーヌ河の縁で、フランスパンをかじりながらボーっとすること。考えたら、私が好きなポイントはカフェではなく、誰にも邪魔されずにボーっとできるか---こちらの方なのかな・・
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今日の写真は本『ピエールとクロエ』の表紙の切り取り。その作家が「アンナ・カヴァルダ」です。それからしばらくして文庫本のコーナーで手にしたのが『泣きたい気分』。おもしろくて一気に読んで、「?」---読み終えた後、同じ作家?ということに気がついたんですが、フランス語の作品が並んだ本棚を、図書館へ行ったときに必ずチェックするきっかけになった作家です。

本のタイトルは『泣きたい気分』だけど---読後感は?
フランス文学を敬遠されている方もたまにはいかがでしょうか。
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by cafevoyage | 2008-02-22 05:32 | 本** | Comments(2)

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マーク・トウェイン作の『トム・ソーヤの冒険』---夏にレトロをテーマにした観光地でこの船を見たときに思い出した作品です。

子どもの頃、30巻ほどの少年・少女文学全集の中に、男の子の冒険的ストーリーとして、ジュール・ベルヌの『十五少年漂流記』と一緒に納められていたようです。今の、子どもたちは、手にしたりするんでしょうか?

ないものを買ってきて用意するのではなく、発想を膨らませ、自分たちで知恵をしぼって作り出していくお話に、当時、"女の子"だった私はわくわくしていました。

キレルという言葉が感情の表現として使われている今ですが、そんな言葉では表したくはない青少年期の危うさが、佐野元春の「ガラスのジェネレーション」 --- の響きと、 上に書いた本のストーリーとクロスします。
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by cafevoyage | 2008-01-30 22:16 | 本** | Comments(0)

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山本周五郎の作品を初めて読んだのは、短大の1年の頃。読書会での先生が提示した1冊でした。テレビで時代劇は見ても、活字を追うことはなかったので、なんとなく抵抗はあったのですが、これが読み始めると、テレビを見るよりおもしろくて。
『さぶ』 『赤ひげ診療譚』---続けて読んでみて、きっと 読書会に入っていなかったら、手に取ることがなかったのではと思う作家の本でした。

田舎の漁港のこの景色。何年か前にもブログの写真で出したかもしれませんが、この冬の季節に、この木(---樅の木ではありませんが---)を見ると、『樅の木・・』 を思い出します--
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by cafevoyage | 2008-01-29 21:49 | 本** | Comments(0)

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近所の公園のつつじの木に、赤い小さな芽がたくさん付き始めました。少し離れてみると、赤い色が一面に広がって見えます。そばに寄ると、蝋燭の赤い小さな炎が集まっているようです。

こんなお話を思い出しました。
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小川未明の童話に、『赤い蝋燭と人魚』 という作品があります。娘の将来を案じた母親人魚が、人間の世界で娘の人魚に幸せになってもらいたい--この想いからお話は始まります。
・・・・・・・・・
時が経ち、蝋燭を作る老夫婦のもとで大切に育てられた娘の人魚の美しさ、その娘が作る赤い蝋燭が評判となり----お話は暗転します。

昨年、上のお話も含め、小川未明の作品三つを上演した人形劇を観ました。
前にもこの作家のことはブログで書いたと思いますが、小川未明の作品は、今読み返してみると、よくホスピタリティなどという言葉で取り上げられる内容が、もっと簡単にわかりやすく込められていたり、人に対しての厳しい視点、人の持つやさしさが綴られていると思います。

***『赤い蝋燭と人魚』のお話に-いわさきちひろ-が絵を描いている絵本が、童心社より出ています。
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by cafevoyage | 2008-01-16 23:49 | 本** | Comments(0)

b0028845_2153368.jpg~レベッカ・ブラウン著 柴田元幸 訳 マガジンハウス刊~
HIV患者のホームケア・ワーカーとして身の回りの世話をする女性の物語。

今年の2月頃、図書館でタイトルと表紙にひかれて手にした作品。アン・モロー・リンドバーグ著の『海からの贈り物』的な内容を想像しながら読み始めたように覚えている。
強い語気で綴られるのではなく、淡々と進んでいく。

木曜日の夜、テレビでドラマ『医龍』がある。生き続けていたいと願う人たちのために、力を振り絞る人たち。本の中の物語のように、ホスピスやケア・ワーカーに見守られながら最期を迎える人。最後まであきらめない人たちと、最期を受け入れようとしている人。

読んでいただきたい、一冊です。
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by cafevoyage | 2007-12-06 21:50 | 本** | Comments(0)

b0028845_22384032.jpgゆっくり時間をかけて寄ることが余りできなかった本屋さん、「青山ブックセンター・福岡店」が今月でcloseとか。
この本屋さんができた時嬉しかったから--すごく-残念です。

平積みの本も、フロアーの作りも、周りの本屋さんとは違う空気感があって好きだったんですが。なかなか、福岡ではこういったお店は難しいんでしょうか・・・・

強烈なインパクトを放たずとも、静かで、じわぁ~とくるようなものが、
息長く育っていくといいのですが。
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by cafevoyage | 2007-07-19 22:07 | 本** | Comments(0)