『マクトゥーブ』 ・・・ June 23, 2014
2014年 06月 23日
クリスマス・イヴ、旅人は妻とともにもうすぐ終わる一年を振り返っている。
・・・・旅人は思い通りに運ばなかったあることについて愚痴を言いはじめた。
妻はレストランに飾られているクリスマス・ツリーをじっと見つめている。
「ツリーの電飾がきれいだね」と声をかける。
「そうね」と妻は答える。「だけど、よく見ると切れてしまっている電球もあるの。
あなたはこの一年間にあった輝かしいたくさんの恵みを見ようとせず、明かりの消えた一個だけの電球ばかりを見ているように、わたしにはおもえるわ。」
~パウロ・コエーリョ著『マクトゥーブ』より~
『アルケミスト』も上の著者の作品。 『アルケミスト』を読んだとき、いったい何を書こうとしているんだろうと、?がつきつつ読んだ記憶がある。そして、いつの間にかもどかしいぐらいに夢中になっていった。この『マクトゥーブ』は、私にはちょっと読み解けないところもあり。
でも、“はっ”とさせられる瞬間のページに出会う。
あたりまえの日常の中にある言葉こそ、新鮮に感じるときがあるのかも。
by cafevoyage
| 2014-06-23 23:55